樺細工(かばざいく)とは?
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18世紀後半に下級武士の副業として始まる。山桜の樹皮を木地の表面に張ったもの及び積層状に貼重ねた樹皮を彫刻したもので、独特の技法により山桜の樹皮特有の美しさを表現し、実用的な堅牢さと渋くて野趣ある味わいで知られる。
その工法は、江戸時代中期に、秋田県北部の阿仁地方に伝承された、山桜の皮を利用した細工の技術を、佐竹北家の武士「藤村彦六」が習得したのが始まりと伝えられています。
樺細工製品は、その技術・工法により、大きく次の4つに分けることが出来ます。
型もの(仕込みもの)
茶筒・印籠・胴乱・コーヒーサーバーなど
木地もの
硯箱、文庫、飾り棚、茶櫃など
たたみもの
ブローチ、カフス、タイピンなどの装身具、印籠、胴乱の根付、尾締め
文様付け
茶筒、茶櫃などの他の製品への文様付け、色紙掛けなどへの文様付け
樺細工の製品は、近年「木地もの」といわれる飾り棚や小引出し、文庫などが新しい製品として創作されていますが、お盆類や茶筒などの日曜雑器が中心となっています。
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